妊娠中の感染症

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感染症

肝炎(B型・C型)

かかりやすい時期 : 妊娠全期
主な症状 : 吐き気、食欲低下、だるさ、高熱


肝炎にはA型、B型、C型がありますが、妊娠中に1番問題となるのはB型です。
B型肝炎とは、血液中のウイルスが原因で肝機能障害を起こす病気です。血液を通して人から人に感染して、肝臓がんや肝硬変の原因になると言われています。
ウイルスを持っていても発症していない人をキャリアーと呼びます

ママがB型肝炎だったとしても、胎盤を通して赤ちゃんに感染することは少ないです。
しかし、出産の際に赤ちゃんが産道を通る時に、ママの血液によって感染する恐れがあります。 ただ、感染したらかならず発症するというわけではありません。


【治療&ホームケア】
妊娠初期に血液検査をして、キャリアーかどうか判定します。
キャリアーのママが出産したら、産後すぐに赤ちゃんにワクチンなどの投与をすれば、かなりの高い確率で感染しないといわれています。
母乳感染はないと言われています。

インフルエンザ

かかりやすい時期 : 妊娠全期
主な症状 : 高熱、おう吐、関節痛、腹痛、下痢


38度以上の高熱が出るウイルス性の風邪です。インフルエンザのウイルスがおなかの赤ちゃんに影響することはまずありません。


【治療&ホームケア】
熱が出ていても、妊娠30週以降は解熱鎮痛薬が使えません。体を冷やし、副作用の少ない薬で熱が下がるのを待ちます。
妊娠中でもインフルエンザの予防注射を受けることはできるそうです。

HIV感染症(AIDS)

かかりやすい時期 : 妊娠全期
主な症状 : 発熱、だるさ、関節痛


ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染症で、症状のないまま何年も経過することがあります。 妊娠初期に検査をして感染の有無を調べます。


【治療&ホームケア】
胎盤を経由して赤ちゃんにも感染してしまうので、抗HIV薬を投与します。
出産は帝王切開で行い、分娩時の感染を防ぎます。母乳感染も考えられるのでミルクで育てます。

カンジタ膣炎

かかりやすい時期 : 妊娠全期
主な症状 : チーズ状、ヨーグルト状のおりもの、外陰部の腫れとかゆみ


カンジタいうカビの一種が原因で起こります。カンジタは膣の中に常に存在している菌ですが、妊娠中は抵抗力も落ち、膣の中の環境も変わるのでカンジタ膣炎にかかりやすい状態になっています。症状としては白いチーズのようなおりものが増え、外陰部が腫れて強いかゆみを感じます。
カンジタ膣炎は産道感染する可能性があり、赤ちゃんが感染すると赤ちゃんの口の中がカビで白くなる
鵞口瘡になったり、おむつかぶれがひどくなります。


【治療&ホームケア】
膣に入れる膣剤と軟膏で治療できます。赤ちゃんへの産道感染を防ぐために出産までにきちんと治しておきましょう。セックスで感染し、再発を繰り返すので場合によってはパートナーも一緒に治療する必要があります。

クラミジア感染症

かかりやすい時期 : 妊娠全期
主な症状 : おりものが黄色っぽくなり増える


セックスで感染する性感染症で、クラミジアという病原微生物が性器や口、喉から感染して繁殖します。淡い黄色のおりものが出て、量が増えますが自覚症状はあまりありません。
しかし、ほおっておくと膣から子宮、さらに卵管や卵巣へ感染が広がっていき悪化すると不正出血や下腹部痛などの症状が現れることがあります。また、慢性化するとい子宮や卵管に癒着が起き卵管炎まで進むと不妊症や
子宮外妊娠の原因となることがあります。子宮の入り口に感染すると絨毛膜羊膜炎を起こすことがあり、早期破水や早産の原因になったり、出産のときに赤ちゃんに感染して結膜炎や肺炎を起こすことがあります。


【治療&ホームケア】
クラミジアがいるかどうかは子宮頸管の分泌物の検査をすればすぐにわかります。感染しているときは抗生物質を服用すれば2週間ほどで治ります。再発防止のためにはパートナーも一緒に治療をすることが大切です。

トリコモナス膣炎

かかりやすい時期 : 妊娠全期
主な症状 : 黄色・黄緑っぽい泡状のおりもの、臭いおりもの、膣や外陰部のかゆみ・痛み


膣トリコモナスという原虫が原因の病気で、膣や子宮頚管などに感染します。主にセックスでうつりますが、抵抗力の落ちている妊娠中は銭湯や便器、寝具、タオルなどを介して感染すると言われています。 感染すると特有の臭いを伴う、少し黄色っぽい泡状のおりものが増えます。膣や外陰部にかゆみがあり、病気が進行すると排尿の時に外陰部に痛みを感じることもあります。逆に慢性化すると症状が目立たなくなってしまい、妊婦健診で発見されるケースが多いようです。


【治療&ホームケア】
妊娠中にお腹の赤ちゃんに影響することはなく、分娩時に感染することもありませんが自分自身のために完治させましょう。膣剤で治療しますが、胎児への影響を考えて妊娠12週以降に使用します。2週間程度で治りますがパートナーも一緒に直さないと意味がありません。特に男性は感染してもほとんど症状がないために自覚しにくいです。

トキソプラズマ

かかりやすい時期 : 妊娠全期
主な症状 : ほとんどが無自覚、


トキソプラズマは猫や犬、鳥などに寄生している原虫のことで、ごくまれに、ふんや土・生肉を介して人間に感染します。妊娠中に初感染するとお腹の赤ちゃんが脳障害や水頭症になったり、
流産・早産になることがあります。


【治療&ホームケア】
ペットのふんに含まれている原虫は排泄直後は感染力がないので、すぐに処分すれば心配いりません。餌を口移しで与えない、手をよく洗うなどペットを飼う上での基本的なマナーを守りましょう。土いじりや生肉の摂取は控えたほうがいいです。妊娠中に感染した時は、抗生物質などで出産までのに治します。
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