産後の病気(会陰裂傷・産褥熱・胎盤遺残・癒着胎盤・乳腺炎乳頭部亀裂症妊娠中毒症後遺症)

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産後の病気

会陰裂傷

主な症状 : 会陰の激しい痛み・不快感


会陰裂傷とは、分娩のときに会陰が切れたり、裂けたりすることです。多くの場合は裂傷が起こらないように、会陰切開をしますが、それが間に合わず会陰裂傷になることがあります。


【治療&ホームケア】
裂傷の程度に応じて傷を縫合して様子を見ます。入院中は縫合部を消毒して清潔に保ち、入浴も許可が出てからになります。退院してからも清潔を心がけ、痛みがひどい場合は、円座などを利用して乗り切りましょう。

産褥熱

主な症状 : 38度以上の高熱が2日以上続く


膀胱炎や腎盂腎炎をのぞき、産後10日以内に高熱が2日以上続くことをいいます。最近では産後の早い時期から抗生物質を服用して感染症予防に努めているので、この病気は少なくなりました。原因としては、分娩で傷ついた子宮や膣、外陰部などからの感染で、前期破水や出産時の大出血、胎盤遺残なども原因になることがあります。


【治療&ホームケア】
産褥熱は入院中に症状が始まることが多く、その菌にあわせ抗生物質が投与されます。自分自身で出きる予防は外陰部を清潔に保ち、入浴や抗生物質の服用など、医師の指示に従うことです。

胎盤遺残・癒着胎盤

主な症状 : 悪露が長引く、悪露が嫌なにおいがする


胎盤遺残とは、胎盤の一部が子宮内に残ってしまうことを言います。通常、胎盤は後産といって赤ちゃんが生まれた直後に体外に出るのですが、このときにうまく子宮壁から剥がれずに、一部が残ってしまうことがあります。そうなると子宮の回復が遅く、出血が続くだけでなく感染症を起こし、悪露が嫌なにおいになります。
胎盤遺残の思い状態なのが癒着胎盤です。これは胎盤が子宮の筋肉まで食い込んではがれにくくなっている状態です。子宮壁から無理に剥がれようとするので、大出血を起こすことがあります。


【治療&ホームケア】
胎盤遺残が起こらないように、通常は子宮収縮薬を使って胎盤の娩出を助けるなどの処置がされます。また、胎盤の大きさや重さを測ったりして、子宮内に残留物がないか確認されています。癒着胎盤の場合は程度に応じて医師が手で胎盤をはがしたり手術をすることもあります。

乳腺炎

主な症状 : 乳房が腫れる、発熱、リンパ腺が腫れる、母乳に膿が混じる


乳腺炎とは、乳房の中に炎症を起こす病気です。痛みのあるしこりが出来たり、乳房の表面が赤く腫れるなどの症状がでます。ひどくなると熱が出たり、リンパ腺が腫れたり、母乳に膿が混じるようになります。入党に傷ができ、そこから細菌が入り化膿して起こったり、乳汁うっ滞が悪化すると起こる場合があります。


【治療&ホームケア】
乳腺炎の予防のため、乳頭が切れて痛かったり、乳房が痛んだら早めに医師や助産婦に相談してケアを受けてください。乳腺炎と診断された場合は、抗生物質を飲んで治療します。母乳に沢山の膿が混ざっているときは、授乳を一時的に辞めたほうがいいでしょう。症状の程度によって、授乳が出きるか違いますので医師や助産婦の指示に従いましょう。しこりが大きくなってしまった場合は、切開して膿をだすこともあります。

乳頭部亀裂症

主な症状 : 乳頭がヒリヒリする、痛む、血がにじむ


産後、頻繁に赤ちゃんに強く乳頭を吸われると、その刺激で皮膚が薄くなり小さな切り傷ができたり、皮膚がむけて赤くなったりします。乳頭部亀裂症はこの症状がひどくなり、乳頭に血がにじんだりします。軽いうちはヒリヒリする程度ですが、授乳もできないくらい痛むこともあります。また、この傷から細菌が入ると乳腺炎になりやすいので早めのケアが必要です。


【治療&ホームケア】
乳頭が痛みを感じているからといって母乳を出さないでいると、乳汁うっ滞の原因にもなりますから、乳頭保護器をつかって授乳したり、搾乳したりします。症状に応じて軟膏やクリームを処方してもらえます。

妊娠中毒症後遺症

主な症状 : 産後1ヶ月以上たっても、尿たんぱく・高血圧が続く


妊娠中毒症になっても一般的には産後に回復するのですが、産後1ヶ月以上たっても尿たんぱくや高血圧の症状が続く場合があり、これを妊娠中毒症後遺症と呼んでいます。軽いうちはむくみ程度ですが、症状が悪化すると頭痛やめまいが起こり疲れやすくなります。妊娠中毒症と診断された人は産後も注意が必要です。


【治療&ホームケア】
妊娠中毒症後遺症と診断されたら、血圧を下げる薬を服用しながら安静にして食事療法を続けます。塩分を控え、たんぱく質やカルシウムを多くとり低カロリーの食事にしましょう。次の妊娠を考える場合も医師と相談し、注意して経過を見る必要が出てきます。



たまごクラブ7月号付録 参照
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