子宮・卵巣の病気(子宮後屈・子宮内膜症・子宮頚管ポリープ・子宮筋腫・子宮膣部びらん・卵巣嚢腫)

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子宮・卵巣の病気

子宮後屈

正常な子宮は前側に倒れていますが、背中側に傾いているのが子宮後屈で、比較的多くの女性に見られます。自覚症状はありません。


【治療&ホームケア】
以前は不妊症の原因になったり、流産・早産を引き起こすともいわれていましたが、現在では妊娠・出産にとくに影響が無いことがわかっています。
ただし、子宮内膜症や骨盤腹膜炎、卵管炎や卵膜炎などの病気が原因で子宮後屈になっている場合は、月経過多や月経困難症、下腹部痛、腰痛などが起こることがあります。その場合は原因となっている病気を治療しましょう。

子宮内膜症

主な症状 : 激しい生理痛


子宮内膜の組織が子宮内腔以外の場所に増殖する病気で、増殖した組織は月経と同じサイクルではがれ落ち出血します。腹痛や腰痛がひどいのが特徴で、月経のたびに激しい痛みを感じる人もいます。


【治療&ホームケア】
子宮内膜症は不妊症の主な原因の1つですが、その後に経過に影響することはありません。内膜症の治療はホルモン薬で一時的に月経を止める方法が一般的ですが、妊娠すると自然に月経が止まるため産後は症状が改善されます。

子宮頚管ポリープ

主な症状 : 少量の出血・おりものに血が混ざる


子宮頚管ポリープは子宮頚管の粘膜が増殖してできる良性の腫瘍です。がんになることはほぼありません。内診で発見されることがほとんどです。大きさは直径2〜3mmから1cm程度で、子宮の入り口に出きることが多く、不正出血の原因になりやすいです。


【治療&ホームケア】
分娩のときに自然に取れてしまうことが多いのですが、ポリープが大きいときや頻繁に出血するときは切除することもあります。しかし、とても簡単な処置で、痛みもほとんどなく入院の必要もありません。

子宮筋腫

主な症状 : 過多月経、月経困難症、貧血、おなかの圧迫症状、頻尿、便秘


子宮筋腫は子宮の中に出きる良性の腫瘍でこぶのようなものです。女性の2〜3割は持っているといわれています。発症年齢は30代後半から40代がピークで、月経痛がひどかったり、出血量が増えたりしますが目立った症状がないときもあります。筋腫の大きさや出きる場所によっては不妊症の原因となることがあります。妊娠してから筋腫が発見されても、妊娠初期の経過が順調なら、ほとんどの場合でその後も妊娠を継続できます。筋腫の位置によっては痛みや切迫流産・早産の症状が見られることもあります。


【治療&ホームケア】
筋腫が邪魔をするので、赤ちゃんがさかごになったり横向きになりやすいのですが、筋腫があっても赤ちゃんの発育に影響することはなく、基本的に妊娠中は筋腫を切除する手術は行いません。痛みや切迫流産・早産の症状が見られるときは安静にし、子宮収縮制御薬などを投与します。筋腫がある位置によっては分娩の妨げになるので帝王切開の可能性はありますが、ほとんどの場合で経膣分娩が可能です。

子宮膣部びらん

主な症状 : 少量の出血、おりものに血が混じる


びらんとは子宮の出口の内側の表面が赤くただれたような状態になることです。セックスで出血する場合があります。成人女性の8割に見られる生理的なびらんで問題の無いことがほとんどです。ただ、おりものが多くなりますので外陰部の接触性皮膚炎に注意しましょう。


【治療&ホームケア】
びらんがあっても、たいていは問題のないケースです。お腹の赤ちゃんや出産には影響ありません。おりものが多くなるため下着やおりものシートをこまめに取り替えましょう。

卵巣嚢腫

卵巣嚢腫は卵巣に水や粘液がたまってできる腫瘍でほとんどが良性です。妊娠中はホルモンの刺激によって、卵巣が一時的に5〜6cmくらいに腫れることがあります。この腫れは「ルティン嚢胞」と呼ばれ妊娠14週頃までに自然に消えてなくなります。
ルティン嚢胞以外にも卵巣嚢腫になることがあり、良性でも直径7cm以上になると重みで茎捻転が起こり、血液循環が途絶えて卵巣の血管が壊死状態になったり、激しい痛みや吐き気が起こってショック状態に陥ることもあるので妊娠中でも手術が行われます。


【治療&ホームケア】
手術は胎児への影響が少ない妊娠4ヶ月ぐらいに行われます。嚢腫部分だけを取り除くことがほとんどですが、場合によっては卵巣ごと切除することがあります。しかし片方の卵巣が残っていれば妊娠を継続させるためのホルモンは分泌されるので、妊娠への影響はありません。産後も残った卵巣から排卵されるので月経も再開し、次の妊娠も可能です。



たまごクラブ7月号付録 参照
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